青空文庫

「奎吉」の感想

奎吉

けいきち

家族不和自己認識自我の葛藤貧困内省的憂鬱鬱屈

書き出し

「たうとう弟にまで金を借りる樣になつたかなあ。」と奎吉は、一度思ひついたら最後の後悔の幕迄行つて見なければ得心の出來なくなる、いつもの彼の盲目的な欲望がむらむらと高まつて來るのを感じながら思つた。彼にとつてはもうこうなればその醜い欲望が勝を占めてしまふに違ひなかつた。彼は彼で祕かにそれを見越して、それを拒否する意志の働くのを斷念する傾きが出來てゐたのだつた。彼は今金がつかんで見度くて堪らないのであ

2025/04/19

猫のにゃんたろうさんの感想

欲望とそれに逆らう気持ち。それらを外から眺める。読んでいて辛かった。それでも短い作品だから繰り返して読んだ。

2024/04/24

19双之川喜41さんの感想

 著者である 兄が ことさらに 顔を しかめて見せたのは 弟に 借金を 思い切って 頼み込んだからだけど なにやら 照れ隠しの様でもあり 屈折した心情が 巧に 描かれている。ただ 主題 それ自体からは 味が 伝わってくる 訳もないと 感じた。

2023/04/28

鍋焼きうどんさんの感想

長編の中の一挿話という体。奎吉の心の醜さを吐露したもの。こじれてる。

1 / 0