青空文庫

「国民学校への過程」の感想

国民学校への過程

こくみんがっこうへのかてい

初出:「オール女性」1941(昭和16)年3月号

下層階級の描写教育・学習歴史的背景貧困分析的憂鬱

書き出し

小学校は六年で卒業と私たちの頭に刻まれていた観念は、国民学校になると、八年制に改まる。毎年小学校を卒業する子供たちの数は随分夥しいもので、昭和十四年度には凡そ二百三十七万人余であった。これは尋常科高等科卒業と高等一年修了の児童たちを総括しての数である。八年制はつまり現在の高等二年修了と同じになるのだろうから、日本の民衆の一般の智能の水準は、それに準じて向上されるという期待が持たれていいのだろう。国

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