青空文庫

「人間失格」の感想

人間失格

にんげんしっかく

初出:「展望」筑摩書房、1948(昭和23)年6~8月号

太宰188
内省奇人描写孤絶自己認識内省的怪奇憂鬱

書き出し

はしがき私は、その男の写真を三葉、見たことがある。一葉は、その男の、幼年時代、とでも言うべきであろうか、十歳前後かと推定される頃の写真であって、その子供が大勢の女のひとに取りかこまれ、(それは、その子供の姉たち、妹たち、それから、従姉妹たちかと想像される)庭園の池のほとりに、荒い縞の袴をはいて立ち、首を三十度ほど左に傾け、醜く笑っている写真である。醜く?けれども、鈍い人たち(つまり、美醜などに関心

2026/02/19

1b34d45dffebさんの感想

初めて太宰治の『人間失格』を読んだ。以前読んだ太宰の作品がとても印象的だったため期待していたが、今回は思ったほど心を揺さぶられなかった。 太宰を初めて読んだのは、自己嫌悪と自己愛に揺れていた高校生の頃だった。当時は登場人物の感情に強く共鳴していた。でも今は、あの頃ほど不幸に浸ってはいない。その違いが、作品との距離を生んだのかもしれないと思った。 それでも最後まで読んでしまったのは、やはり太宰の文章の力だと感じた。

2025/08/19

cd7407b58910さんの感想

ずっと、報われないことが怖かった。 いつか死ぬ間際に、生まれて来たことを後悔する終わりになったとして。 それまでの幸せも感動も朧げだとして。 私はきっと一度きりの人生に「無駄」という烙印を押してしまうだろう。 そのことがひたすらに怖かった。 それでも私はこの、苦しくて報われない、けれども愚直で美しい生き方をした半生に何よりもの価値を見い出している。 私はきっとまた、縋るためにこの本を開くのだろう。息苦しさから逃げるために。 心の底から、出会えて良かった。

2025/07/24

a539958d6d5cさんの感想

逃れられない心や自身の性質を他者との交わりから書いている作品。語り口が主観的なのに、客観的に書かれているように思われるのは、繰り返された自己分析のおかげなのかも。 葉蔵は自分を人間失格と評して物語の幕を下ろしているけれど、読めば読むほど彼が人間臭い人物に思える。少なからずみんなが持っている恐怖を、とくに大きく感じてしまうだけ、触れたら壊れてしまいそうなほど彼自身が繊細だっただけで。 きっと時代が、環境が違っていたら、良い方に流されていけたのなら、彼は幸福でいられたのだろうと思った。 そしたら「普通」の人になって、きっと彼は自分を合格にできたんだろうな。 ……それができなかったしやり直せもしないから失格なんだろうけどね。

2024/12/30

62dcc4c6799bさんの感想

私には「人間失格」というような言い回しをするのはとても興ざめたものだと感じました。人間として生きるうえで悩み続けることを、果たして選択を誤ったとしても失格というのはとても悲しいです。※個人の感想です

2024/12/22

b7ae45df3d2aさんの感想

葉蔵モテモテで羨ましい

2024/12/05

224d212e9b77さんの感想

2回目のじっくり読みです、私は今65歳、あとどれくらい、じっくり読めば、少しでも、追いつけるのでしょう。

2024/11/02

b69dca2c30d3さんの感想

名作。

2024/10/18

de48d97227f4さんの感想

普通の人間に成ろうとして成れなかった男の物語。マダムが彼を神様みたいと評しても、それは彼にとって人間失格と同義であることが皮肉。

2024/08/30

fec7d37604b3さんの感想

「人間はああになっては終わり」というより「欲という感情の大切さ」が分かる作品。敵を見誤ってはいけないと感じられるような作品であった。

2024/02/20

某人さんの感想

酒とモルヒネに溺れ今で言う精神病棟に入れられて自ら「人間、失格」。 ではその対義語だと思われるまっとうな人間はどんなもの?? それは描かれていないように思うしあえて描いていないのだと感じる。出てくる人物は十人十色、妻を犯した明らかな悪、罪人もいれば、主人公の世話をするも嘘で小さな見栄をはるヒラメは行いは一般常識で見れば善、そんな善人がしょうもない嘘をつく。 何を持って人間失格なのか。マダムは主人公を神様のようと表現する。その理由はまだわからない。

2024/01/10

c771a3ddd515さんの感想

何でも疑い過ぎること、信じれないことに苦しんでいた主人公が救いとして見た、何でも信じてしまう子が信じ過ぎることによって、起こった悲劇を体験したときの絶望は計り知れないなと思った。

2023/10/17

0d0420d16fb0さんの感想

人の心の中には、本能と理性のせめぎ合いがある。 本能には、生命進化の大原理である「弱肉強食」に連なるエゴイズムと性欲がその中心にあり、生命共同体の一員としての理想の在り方を問う理性との共存に難義する。

2023/10/11

f405d103008cさんの感想

人間はやはり人では無くて人間である。他者から見られる自分と、自己が認識している自分が気分悪くズレてしまい、そのズレすら性情に拠って修正できなかった人の末路…

2023/08/09

1a79b0cbde5eさんの感想

太宰治の最高傑作です。人間の生活か見当つかない。太宰さん、私も見当つきません!。

2023/07/08

d462ef155e86さんの感想

あとがきは誰が書いたの?

2023/05/10

43f8cc32b81bさんの感想

初めは主人公は自分に近い考えを持ってるなと興味を持ったがそれも中盤まで。HSPなので主人公に関わる人々の不憫さが痛烈で読むのが辛くなってきた。。

2023/05/04

fb2775ebb473さんの感想

人間という人間の考えや思いの多種多様を感じさせられました。どの考えが正しいということではないことを。やはり葉ちゃんは神様かも。

2023/03/31

1aa91ba48629さんの感想

ビィヨンの妻とテーマは同じかな⁉️

2023/03/13

49d5dc917ee3さんの感想

厨二病の目指す姿。 厨二病はこの人の姿から生まれたんじゃないかって位そのまんま。 まさに厨二病入門書。 だか、本人はただの悩める天才であって、厨二病なのは平凡な俺らである。

2023/02/27

たろすけさんの感想

可哀想なお話。一気に読んだ。誰にもある劣等感をことさら大きくしたお話。共感出来る。

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