青空文庫

「一九四七・八年の文壇」の感想

一九四七・八年の文壇

せんきゅうひゃくよんじゅうしち・はちねんのぶんだん

文学における昨年と今年

ぶんがくにおけるさくねんとことし

初出:「東京民報」1948(昭和23)年1月1日号(第七四七号)

文壇交友文学不信歴史的背景社会疎外分析的厳粛憂鬱

書き出し

一九四七年の文学の動向として大へん目立つことは大体三つあると思います。その一つは、一九四六年中は戦争に対する協力者としての活動の経験から執筆をひかえていたどっさりの作家が、公然と活動をはじめたことです。これは日本の政府が自分自身の組織の中に、あいまいな条件におかれている多くの政治家をもっているために、戦争の責任者の究明をごく申訳け的に行っている事情に呼応するものです。雑誌編集者も作家自身も、戦争協

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