青空文庫

「小説と現実」の感想

小説と現実

しょうせつとげんじつ

小沢清の「軍服」について

おざわきよしの「ぐんぷく」について

初出:「アカハタ」1947(昭和22)年3月3日号

創作背景文学批評歴史的背景社会疎外内省的分析的厳粛

書き出し

『新日本文学』に「町工場」という小説を発表した小沢清という若いひとが、「軍服」という小説をかいた。小沢清は勤労者の生活をしながら小説をかくようになった青年である。まだ試作というべき作品であるが、「町工場」は、へんに凄んだり力んだりしたところのない勤労者のこころもちで、小さい町工場での若い勤労者の生活と、そこにいる気のよい、しかし古くさく自分の貧乏を体裁でごまかしている先輩とのいきさつを描いていた。

1 / 0