古典からの新しい泉
こてんからのあたらしいいずみ
初出:「女子文苑」1940(昭和15)年11月号
宮本百合子約5分
創作背景文学不信歴史的背景芸術論分析的回顧的憂鬱
書き出し
世界が到るところで大きい動きと変化とをみせていて、この状態はおそらく五年や六年でおさまるものとは考えられない。第一次の欧州大戦ののち世界の文学は非常に変化して、日本も文学の歴史に一つの転換を示した。今日から明日へかけて私たちの吸う空気のなかに感じられている現代の波立ちは、その間からどんな文学を生み出して行くのだろう。そのことは、つまり私たち自身がこれから先数年の激しい生活のうごきの間に、どんな風に…
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