かぜのたより
初出:1942(昭和17)年4月
書き出し
拝啓。突然にて、おゆるし下さい。私の名前を、ご存じでしょうか。聞いた事があるような名前だ、くらいには、ご存じの事と思います。十年一日の如く、まずしい小説ばかりを書いている男であります。と言っても、決して、ことさらに卑下しているわけではございません。私も、既に四十ちかくに成りますが、未だ一つも自身に納得の行くような、安心の作品を書いて居りませんし、また私には学問もないし、それに、謂わば口重く舌重い、…
虚構の春
大切な芽
樗牛の事
f02b71c47b8eさんの感想
「作家は、歩くように、いつでも仕事をしていなければならぬ」僕たちも「歩くように、いつでも、仕事をしていなければなら」ないのでしょうね