青空文庫

「作品のよろこび」の感想

作品のよろこび

さくひんのよろこび

創作メモ

そうさくメモ

初出:「帝国大学新聞」1940(昭和15)年2月12日号

創作背景文学批評芸術論分析的厳粛

書き出し

生粋の芸術的な作品が私たちに与える深い精神の慰安はどこから来るものなのだろうか。芸術作品の底からさして来る真の明るさというようなものは極めて複雑な光りであって、浅い形で云われる筋の楽天性だの、作家の気質ののびやかさなどにだけかかっているものではない。もっと奥のあるものだ。感動をとおして心に迫る慰安は、立派な悲劇をよんだとき、一層惻々と私たちの精神をゆすってよろこびの感覚にまでたかめるではないか。い

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