青空文庫

「ヒューマニズムの諸相」の感想

ヒューマニズムの諸相

ヒューマニズムのしょそう

初出:「雑記帳」1937(昭和12)年3月号

思想と実生活文学批評歴史的背景分析的厳粛

書き出し

日本にヒューマニズムのことが言われはじめたのは、この一二年来のことであり、主としてフランスの今日の文学を支配している活動的なヒューマニズムの影響を受けたものであった。一九三二年以来日本の社会的事情は急激に変化して、プロレタリア文学は退潮を余儀なくされ、その背後の社会的な力は同時にブルジョア文学をも著しく萎靡させた。それに反撥する要求として、一部の作家から文学に於ける能動的精神ということが言われ初め

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