奇賊は支払う
きぞくはしはらう
烏啼天駆シリーズ・1
うていてんくシリーズ・いち
初出:「交通クラブ」1947(昭和22)年10月~11月号
海野十三約20分
奇人描写探偵小説風刺的怪奇軽妙
書き出し
1一代の奇賊烏啼天駆と、頑張り探偵袋猫々との対峙も全く久しいものだ。だが奇賊烏啼天駆にいわせると、袋猫々なる迷探偵などは歯牙にもかけていないそうで、袋めは奇賊烏啼を捕えて絞首台へ送ってみせると日頃から宣伝を怠らず、その実一度だって捕えたこともなく、つまりは袋探偵は余輩天駆の名声に便乗し虚名をほしいままにしているのだとある。これに対して、探偵袋猫々は曰く、「烏啼天駆の如き傍若無人の兇賊を現代に蔓らせ…
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