わなをとびこえるおんな
書き出し
三階利札室は銃声のない戦場だ。凄じい誰かの咳、猛烈な紙埃、白粉の鬱陶しい香いと捌口のない炭酸瓦斯の匍匐、拇指と人差指の多忙な債券調査、海綿の音高い悲鳴、野蛮な響きを撒きちらす鋏、撥ね返るスタンプ、※、ナンバアリングの律動的な活動、騒々しい帳薄の開閉、大仰な溜息、金額を叫ぶソプラノ、算盤の激しい火花、ペン先きの競争的な流れ、それを追いかける吸い取り紙……「ねえ、貸付けへすごいのが這入ったわ。見て?ナ…
格子縞の毛布
戦争のファンタジイ
或る嬰児殺しの動機
19双之川喜41さんの感想
上司から 思想上の問題でたしなめられて 会社を辞めていく女事務員の話であるけど 詩味があるわけではない。 当時の 会社の様子は かろうじて 興味を引くと感じた。