ひとびとにこたう
書き出し
一歌の事につきては諸君より種々御注意御忠告を辱うし御厚意奉謝候。なほまた或諸君よりは御嘲笑御罵詈を辱うし誠に冥加至極に奉存候。早速御礼かたがた御挨拶可申上之処、病気にかかり頃日来机に離れて横臥致しをり候ひしため延引致候。幾百年の間常に腐敗したる和歌の上にも、特に腐敗の甚しき時代あるが如く、われらの如き常病人も特に病気に罹る事有之閉口之外無之候。何より御答へ可申かと惑ひ候へども思ひ出すままに一つづつ…
「道標」を書き終えて
病牀雑記
死までを語る