青空文庫

「霧の不二、月の不二」の感想

霧の不二、月の不二

きりのふじ、つきのふじ

小島烏水13
季節の移ろい歴史的背景自然と人間の冥通叙情的懐古静謐

書き出し

不二より瞰るに、眼下に飜展せられたる凸版地図の如き平原の中白面の甲府を匝ぐりて、毛ばだちたる皺の波を畳み、その波頭に鋭峻の尖りを起てたるは、是れ言ふまでもなく金峰山、駒ヶ嶽、八ヶ嶽等の大嶽にして、高度いづれも一万尺に迫り、必ずしも我不二に下らざるが如し、不二は自らその高さを意識せざる謙徳の大君なり、裾野より近く不二を仰ぐに愈よ低し、偉人と共に家庭居するものは、その那辺が大なるかを解する能はざるが如

2025/07/23

艚埜臚羇1941さんの感想

  霧の不二は 幻想的に 見受けられ 月の 不二は 脚光を 浴びたようにも 思われる ことが 時に ある。独立 最高峰は 群がる 車座の 中央に 厳然と その勇姿を 誇る。なにやら 山賊達の 話し合いと 見立てる こともでき 著者の 稚気が 滲み出ていると 感じた。

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