青空文庫

「趣味としての読書」の感想

趣味としての読書

しゅみとしてのどくしょ

文学不信読書体験都市の異化分析的懐古

書き出し

最近某大学の卒業論文口頭試問の席へ立会つて、英文学専攻の卒業生がそれぞれ皆立派な研究を発表してゐるのに感服した。主なる試問者は勿論その論文を精査した二三の教授諸氏であつたが、自分も傍から折々遊軍的に質問を出して見た。「理窟は抜きにして、ディツケンスの何んなとこを面白く感じましたか、コンラツドの何んなとこに興味を覚えましたか」と訊くと、「一向に面白くありません、少しも興味を感じません、論文を書く為め

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