青空文庫

「梅雨紀行」の感想

梅雨紀行

ばいうきこう

若山牧水27
下層階級の描写季節の移ろい旅の情景病中苦悩回顧的静謐鬱屈

書き出し

發動機船は棧橋を離れやうとし、若い船員は纜を解いてゐた。惶てゝ切符を買つて棧橋へ駈け出すところを私は呼びとめられた。いま休んでゐた待合室内の茶店の婆さんが、膳の端に私の置いて來た銀貨を掌にしながら、勘定が足らぬといふ。足らぬ筈はない、四五十錢ばかり茶代の積りに餘分に置いて來た。『そんな筈はない、よく數へてごらん。』振返つて私はいつた。『足らん/\、なアこれ……』其處を掃除してゐた爺さんをも呼んで、

2025/06/07

8eb05d040692さんの感想

旅の失敗も書かれてるのがなんか良かった。病身の上での旅は思った以上に疲れたのではないだろうか。

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