青空文庫

「紫紺染について」の感想

紫紺染について

しこんぞめについて

宮沢賢治16
創作背景奇人描写民俗学童話的ファンタジー懐古軽妙静謐

書き出し

盛岡の産物のなかに、紫紺染というものがあります。これは、紫紺という桔梗によく似た草の根を、灰で煮出して染めるのです。南部の紫紺染は、昔は大へん名高いものだったそうですが、明治になってからは、西洋からやすいアニリン色素がどんどんはいって来ましたので、一向はやらなくなってしまいました。それが、ごくちかごろ、またさわぎ出されました。けれどもなにぶん、しばらくすたれていたものですから、製法も染方も一向わか

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