ゆり
初出:「新潮」1922(大正11)年10月
書き出し
良平はある雑誌社に校正の朱筆を握っている。しかしそれは本意ではない。彼は少しの暇さえあれば、翻訳のマルクスを耽読している。あるいは太い指の先に一本のバットを楽しみながら、薄暗いロシアを夢みている。百合の話もそう云う時にふと彼の心を掠めた、切れ切れな思い出の一片に過ぎない。今年七歳の良平は生まれた家の台所に早い午飯を掻きこんでいた。すると隣の金三が汗ばんだ顔を光らせながら、何か大事件でも起ったように…
寒さ
少年の悲哀
風の又三郎
19双之川喜41さんの感想
新種の 百合を見つけたと 思い込んでしまった 腕白小僧二人は 場所は 秘密とすることに 決めた。 白い着物は いつきるかで 取っ組み合いの 大喧嘩をした 両人は 仲直りを 言い出せなくなってしまう。