青空文庫

「月の夜」の感想

月の夜

つきのよ

喪失と記憶季節の移ろい孤絶叙情的懐古静謐

書き出し

村雲すこし有るもよし、無きもよし、みがき立てたるやうの月のかげに尺八の音の聞えたる、上手ならばいとをかしかるべし、三味も同じこと、琴は西片町あたりの垣根ごしに聞たるが、いと良き月に弾く人のかげも見まほしく、物がたりめきて床しかりし、親しき友に別れたる頃の月いとなぐさめがたうも有るかな、千里のほかまでと思ひやるに添ひても行かれぬものなれば唯うらやましうて、これを仮に鏡となしたらば人のかげも映るべしや

2025/05/31

95657acce5cfさんの感想

枕草子かと、思わせる書き出しの様 日々の日常の中の小事件 硯は惜しい事 まるで日記の様に感じる。

2024/04/09

19双之川喜41さんの感想

 月夜に ふと 耳にする 汽車の汽笛は なにやら 深く 心に 染み渡る。一葉の 感性が 伝わってくる 詩情溢れる 文章と 想った。

2020/12/30

まのじさんの感想

1895年(明治28年)頃の新聞に掲載されたものですから、死のー年前ですね。丸山福山町に住み、島崎藤村や馬場孤蝶などがよく訪ねたとwikiにあるから、文中の客はそういう人たちかな。限られた余命を意識し、生きてあることの喜びをー心に感受している。

2017/06/06

b9ef941530ccさんの感想

樋口一葉の月の夜は、やはり此れも古文の、読点ばかりの和歌の長編版というべきもの。小説とは全く違う。下らん作品だ。

2016/10/09

ayameさんの感想

美しかったです。 句点が五頁中四つほどと少なく、読むのになかなか苦労しましたが。

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