青空文庫

「弟子」の感想

弟子

でし

中島73
古典の翻案文壇交友知性と感性の対立厳粛叙情的回顧的

書き出し

一魯の卞の游侠の徒、仲由、字は子路という者が、近頃賢者の噂も高い学匠・陬人孔丘を辱しめてくれようものと思い立った。似而非賢者何程のことやあらんと、蓬頭突鬢・垂冠・短後の衣という服装で、左手に雄※、右手に牡豚を引提げ、勢猛に、孔丘が家を指して出掛ける。※を揺り豚を奮い、嗷しい脣吻の音をもって、儒家の絃歌講誦の声を擾そうというのである。けたたましい動物の叫びと共に眼を瞋らして跳び込んで来た青年と、圜冠

2019/10/25

19双之川喜41さんの感想

 孔子の弟子の子路が 主人公である。 読み下すのに 難儀(なんぎ)する。 挿話を集めた ものらしいので 当然ながら 大きな構想に基づくものではないから 困難は倍増する。 しかし 師の愛情は 良く伝わり 後味は良いと感じた。

2019/10/24

b9ef941530ccさんの感想

中島敦の弟子は孔子の弟子子路面が衛の国に仕えて殺される話。あまり面白くない。

2017/03/07

ホラズムさんの感想

論語からの引用が多く、それら原典を知らなかったので調べながら読みました。見慣れない難語や漢籍からの借用など、読み手に知識が求められる作品なので難しく感じる部分はありましたが、やはり流石は中島敦、物語には引き込まれました。『悟浄嘆異』や『李陵』でも感じたことですが、彼は戦闘描写が見事なのです。文字だけなのにこうも迫力ある戦闘シーンが描けるとは驚きです。また彼の作品は言葉選びが絶妙でリズムがとても心地良いですね。キャラクターも一人ひとり特徴が引き立てられ、楽しく読めました。

2016/03/01

3a757a543b39さんの感想

孔子に惚れ込んだ(という表現が適切かは置く)男の生涯を描いた名作。 孔子一門のキャラクターが、実に生き生きと表現されている。 論語を読んでいて感じた、子路へのなんとない愛しさが、これを読んではっきりした。張飛や孫悟空、李逵などに感じた、大いなる義気と稚気に対する愛しさや羨望と同じなのだ、と。 正直、好みは別れるかもしれない。 孔子の教えが後世に与えた影響ほど、彼らが当時の国々を動かしたわけではない。 しかしながら、大いなるものを目指し、信じるものを全うしていくその姿に、強く感動と共感を覚えた。

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