青空文庫

「点鬼簿」の感想

点鬼簿

てんきぼ

初出:「改造 第八卷第十一号」1926(大正15)年10月1日

内省奇人描写家族不和死の受容回顧的孤絶静謐

書き出し

一僕の母は狂人だった。僕は一度も僕の母に母らしい親しみを感じたことはない。僕の母は髪を櫛巻きにし、いつも芝の実家にたった一人坐りながら、長煙管ですぱすぱ煙草を吸っている。顔も小さければ体も小さい。その又顔はどう云う訳か、少しも生気のない灰色をしている。僕はいつか西廂記を読み、土口気泥臭味の語に出合った時に忽ち僕の母の顔を、——痩せ細った横顔を思い出した。こう云う僕は僕の母に全然面倒を見て貰ったこと

2023/01/22

73320b02a6b6さんの感想

note to a friend の予習の為読みました。

2020/02/25

b8322ce51ae9さんの感想

素晴らしい!

2019/10/27

19双之川喜41さんの感想

 鬼籍に入ったものを 偲ぶという意味か。 母親は 狂人で 煙管で殴ったりした。 父親も いまわの際に 狂い 軍艦が来た万歳とわめいた。 芥川は 翌年 自死した。 呪われた血かもしれないと感じた。

2017/08/21

サキトさんの感想

芥川にとっての理想の家族とは、一体どんなものだったのだろう。

2016/10/19

喜助さんの感想

亡くなった親族について述べた作品。 母が狂人となったのは長女が亡くなったことがきっかけだったそうな。 母が亡くなった幼い頃の記憶。 父が亡くなった青年の頃の思い出。 写真でしか知らない姉の死とその影響。 作者は家族を愛していたのだろう。 この作品を書いたとき、作者は姉と母と父の眠る墓に入る自身を想像していたのだろうか。

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