青空文庫

「野狐」の感想

野狐

やこ

初出:「知識人」1949(昭和24)年5月

田中英光51
家族不和戦争描写文学不信自己認識回顧的鬱屈

書き出し

ひとのいう、(たいへんな女)と同棲して、一年あまり、その間に、何度、逃げようと思ったかしれない。また事実、伊豆のM海岸に疎開のままになっている妻子のもとに、度々戻ったこともある。しかし、それはいつも完全に逃げられなかった。(たいへんな女)が恋しく、女房の鈍感さに堪えられなかったのである。たいへんな女、桂子の過去を私はよく知らない。私は桂子と街で逢った。けれども普通の夜の天使と違った純情さと一徹さが

2022/04/26

19双之川喜41さんの感想

 睡眠薬は  その副作用として  強精剤の作用もあるらしく  著者は 自分の生活を  制御 しきれなくなってしまう。 何度も同じことを繰り返し  生活は下降の 一途をたどる。 読む方も 結構辛くなってくると感じた。

2021/05/08

507959b4f52bさんの感想

これが人間の、しがらみというものなんでしょうか。 田中英光は、こういう生活を意識して行っていたような気がする。 ただ彼は小説の材料を探していたのではと思う。 太宰治も似たようなことを言っていたのを思い出した。

2021/01/22

姓名さんの感想

西村賢太に影響を与えた作家という事で読んでみたが、西村氏が「染み込む度合いがすごい。読んだことのない面白さ」と評していたのも頷ける。

2020/05/10

D@梟さんの感想

英光さんダメすぎるでしょ…笑 この頃の作家さんはこんなにも不道徳なのかしら たいへんな女っていうか英光さんもなかなかのよ ヤバすぎて笑ってしまいました

2018/01/01

花筏さんの感想

年明け前から少しずつ読んでいたが、とても新年1発目に読了すべきものでないような主人公(著者)の駄目人間加減。

2017/12/30

2102cc51232cさんの感想

面白かったです。

2016/03/13

7771e4eda4a8さんの感想

オリンポスの果実の純愛はどこえ… 作家の生きざまに心打たれた。

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