青空文庫

「阿宝」の感想

阿宝

あほう

古典の翻案奇人描写恋愛観の相対化身体描写怪奇懐古軽妙

書き出し

粤西に孫子楚という名士があった。枝指のうえに何所かにぼんやりしたところがあったから、よく人にかつがれた。その孫は他所へ往って歌妓でもいると、遠くから見ただけで逃げて帰った。その事情を知ったものがうまくこしらえて伴れてきて、歌妓をそばへやってなれなれしくでもさすと、頸まで赧くして、汗を流してこまった。悪戯者どもはそれを面白がっていたが、後には諢名をつけて孫痴といった。村に豪商があってそこの富力は大名

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