青空文庫

「素戔嗚尊」の感想

素戔嗚尊

すさのおのみこと

初出:「大阪毎日新聞 夕刊」1920(大正9)年3月~6月

古典の翻案奇人描写社会疎外叙情的孤絶静謐

書き出し

一高天原の国も春になった。今は四方の山々を見渡しても、雪の残っている峰は一つもなかった。牛馬の遊んでいる草原は一面に仄かな緑をなすって、その裾を流れて行く天の安河の水の光も、いつか何となく人懐しい暖みを湛えているようであった。ましてその河下にある部落には、もう燕も帰って来れば、女たちが瓶を頭に載せて、水を汲みに行く噴き井の椿も、とうに点々と白い花を濡れ石の上に落していた。——そう云う長閑な春の日の

2018/04/30

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