青空文庫

「吸い殻」の感想

吸い殻

すいがら

初出:「沖縄毎日新聞」1911(明治44)年1月9日

季節の移ろい孤絶死の受容憂鬱静謐

書き出し

午前七時、時刻が来たいざ学校へ。晩秋の市街の上を、悲しげに風は泣きすぐ。絶えずしたゝる冷たい鼻汁を、すゝりつゝ道を通る。ふとして眼にとまる白い吸い殻、誰れが手から投げ捨てられし……。もどかしい黄色な煙は、力なく渦をまいて漂ふ。火の気衰ろへ、煙が消えると、死人の影がちらつく。今一しきり秋空が吹き過ぐる、吸い殻は空しく地上を転ろげる。底本:「沖縄文学全集第1巻詩※」国書刊行会1991(平成3)年6月6

2017/05/04

2d0418e6e01eさんの感想

さびしげな感じ。わからないでもない。

2017/03/09

a85bda6f8613さんの感想

言いたいことはわかりますが、浸れないです。 誰かがポイ捨てしたんでしょう。 消えたように見えて火事にでもなったらどうするんだろうと思いました。 自分が見つけたらどうするだろうかとも思いました。拾うのか、火が消えたのだけ確認するのか、大丈夫だろうとそのままにするのか。 主人公はどうするのかと思ったら、それは書いてありませんでした。

2017/02/28

2d5da82a7132さんの感想

晩秋の寒々とした朝。瀕死の吸い殻。火は命。小さな小さな灯火が消えたあとの虚しさ。 秋の物悲しさは吸い殻さえ詩的なものに変える。

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