青空文庫

「廿年後之戦争」の感想

廿年後之戦争

にじゅうねんごのせんそう

内省文明開化歴史的人物の描写叙情的回顧的静謐

書き出し

一霹靂一声一九二六年四月二十日水曜日の朝端しなくも東京に発表せられしロイテル電報は政治社会及商業社会に少なからぬ畏懼と激動とを与へぬ報は火曜日の夜日本領瓜哇発にて其文左の如し今午後の事也昨朝当港に碇泊せる仏国東洋艦隊に属せる一水兵は我太平洋艦隊なる香取の一水兵と珈琲店に於て争論を引き起し其場に居合せたる日仏両国の水兵は各々其味方をなし果は双方打擲に及び剰へ其処に掲げられし御神影は微塵にうち毀たれ簷

2018/09/20

ハルチロさんの感想

第一番目の感想は、「素晴らしい」であります。本作品の初めの数頁を読んだ段階で、本作品の内容が、事実か空想か判らなくなり、大日本帝国海軍の海戦記録、作品中に登場する艦船の履歴、帝国海軍人名録を調べたぐらいです。本作品の出来栄えは、秀逸と思います。しかし、本作品の出来事がこの時期にあったならば、軍縮により、保有艦艇が減少している帝国海軍は、惨憺たる目に遭い、南方進出など考えられなかったのではなかろうか。

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