かんがだん
書き出し
ずっと前の事であるが、或人から気味合の妙な談を聞いたことがある。そしてその話を今だに忘れていないが、人名や地名は今は既に林間の焚火の煙のように、何処か知らぬところに逸し去っている。話をしてくれた人の友達に某甲という男があった。その男は極めて普通人型の出来の好い方で、晩学ではあったが大学も二年生まで漕ぎ付けた。というものはその男が最初甚だしい貧家に生れたので、思うように師を得て学に就くという訳には出…
変なあたま
なかじきり
新生
19双之川喜41さんの感想
真似のできない苦学の末に 人よりだいぶ遅れて大学生となった男が あまりの刻苦勉励の為 神経衰弱となってしまったので 山奥の寺に 療養を兼ねてこもる。 嵐の夜にそこで見た繪をきっかけに 男は志をすてる。