青空文庫

「西郷隆盛」の感想

西郷隆盛

さいごうたかもり

初出:「新小説」1918(大正7)年1月

古典の翻案文壇交友歴史的人物の描写回顧的静謐

書き出し

これは自分より二三年前に、大学の史学科を卒業した本間さんの話である。本間さんが維新史に関する、二三興味ある論文の著者だと云う事は、知っている人も多いであろう。僕は昨年の冬鎌倉へ転居する、丁度一週間ばかり前に、本間さんと一しょに飯を食いに行って、偶然この話を聞いた。それがどう云うものか、この頃になっても、僕の頭を離れない。そこで僕は今、この話を書く事によって、新小説の編輯者に対する僕の寄稿の責を完う

2019/10/24

19双之川喜41さんの感想

 白い紙に 黒い字で 記したものが 歴史であると 断言する人も いるらしい。 古本屋の古書を まるごと 一軒分 買い込んで 剣豪小説の種本とすることで 名を売った作家もいた。 虚実の 隙間を楽しむ度量(どりょう)が 必要かと思った。

2016/05/12

3e9c4b240bacさんの感想

西郷さんが城山の戦いで死んだのは実は嘘で、ほんとは生きてるのです!しかもこの汽車に乗ってます! という法螺をふく謎の男性の話、 まぁ、主人公の同じ大学の歴史の先生だったわけですが、しかも西郷さん生存説も実は嘘で、そっくりさんだっただけですが。 歴史を調べる、記録する、という作業には、その記録者の主観がはいる、記録のディテールを自分の判断で取捨選択するから。という、史学の奥深さを書いてるところは興味深かった。

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