青空文庫

「三つの宝」の感想

三つの宝

みっつのたから

初出:「良婦之友」1922(大正11)年2月

古典の翻案虚構と真実金銭と人間関係怪奇風刺的

書き出し

一森の中。三人の盗人が宝を争っている。宝とは一飛びに千里飛ぶ長靴、着れば姿の隠れるマントル、鉄でもまっ二つに切れる剣——ただしいずれも見たところは、古道具らしい物ばかりである。第一の盗人そのマントルをこっちへよこせ。第二の盗人余計な事を云うな。その剣こそこっちへよこせ。——おや、おれの長靴を盗んだな。第三の盗人この長靴はおれの物じゃないか?貴様こそおれの物を盗んだのだ。第一の盗人よしよし、ではこの

2023/12/09

矢部小路角三さんの感想

最後が思想めいていて、もうノイローゼなのか? 誰に向けて書いているのだ? 星一つでも多いぐらいだ。 三つの指輪という未完作があるが、それかと思って読んで損した。 言っときますよ、違う話ですから。

2023/08/24

decc031a3fabさんの感想

おとぎ話や昔話を題材に作品を描き続けた芥川。この作品、最後に登場人物たちが舞台をひっくり返す。お話のなかから目覚めまだ見ぬ世界を歩んでいくという登場キャラによる宣言は、作者にとっては物語のなかだから言えたことだったのかも知れない。現実で誰より突出していたからこそ、勝手にその先へは行けないと思って心が折れるのも早かったのだろうし、自分の生を諦めて、物語の登場人物たちに命を託したように見えるのは、佐藤春夫が言うように残念なことであるな。

2022/04/07

19双之川喜41さんの感想

 ト書きはあるが 地の文は 当然ながらない。 「チビ・黒・サンボ」に 見られるような 不快な用語にあふれ 気分は よいものではない。 当時の時代背景を 考慮しても 当惑すると感じた。

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