青空文庫

「雛がたり」の感想

雛がたり

ひながたり

初出:「新小説」1917(大正6年)3月

鏡花16
季節の移ろい郷愁静謐叙情的懐古

書き出し

雛——女夫雛は言うもさらなり。桜雛、柳雛、花菜の雛、桃の花雛、白と緋と、紫の色の菫雛。鄙には、つくし、鼓草の雛。相合傘の春雨雛。小波軽く袖で漕ぐ浅妻船の調の雛。五人囃子、官女たち。ただあの狆ひきというのだけは形も品もなくもがな。紙雛、島の雛、豆雛、いちもん雛と数うるさえ、しおらしく可懐い。黒棚、御廚子、三棚の堆きは、われら町家の雛壇には些と打上り過ぎるであろう。箪笥、長持、挟箱

2020/11/08

19双之川喜41さんの感想

 小用場は トイレのことらしい。 鏡花は推敲に 大変 執着したと 新聞に出ていた。 どの辺りを 手直ししたのか 知りたいものである。 母親のひな飾りの思い出が ことのほか美しいと感じた。

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