青空文庫

「愛と婚姻」の感想

愛と婚姻

あいとこんいん

鏡花8
家族不和恋愛観の相対化文学批評社会疎外分析的厳粛鬱屈

書き出し

媒妁人先づいふめでたしと、舅姑またいふめでたしと、親類等皆いふめでたしと、知己朋友皆いふめでたしと、渠等は欣々然として新夫婦の婚姻を祝す、婚礼果してめでたきか。小説に於ける男女の主客が婚礼は最めでたし。何となれば渠等の行路難は皆合※の事ある以前既に経過し去りて、自来無事悠々の間に平和なる歳月を送ればなり。然れども斯の如きはたゞ一部、一篇、一局部の話柄に留まるのみ。其実一般の婦人が忌むべく、恐るべき

2025/07/23

阿波のケンさんさんの感想

明治28年、結婚は社会のために行ったとある。国家、社会の圧力が強かった当時はそうであろう。今、40歳で結婚しない男性が30%近くいる。当時の考えからすると現在の状態は勿論良いこととなるが…。

2020/11/26

ichikataさんの感想

結婚をめでたいことだと囃し立てる風潮は今でも残っているでしょうが、この作品を書いた明治の時代は戦が近しいもので、ここに書いているように結婚が国に対する義務になっていたでしょうし、家の意識や世間への意識、村意識が強く結婚しなければいけない圧力がとても強かったと思います。 その時代に「結婚をめでたいものだと決めつけて彼らを無理やり縛りつけるな」「祝うより詫びた方がいい」と書ききった泉鏡花先生に拍手喝采!! こんなに気分爽快になれる読み物に出会えて本当に良かったですっ。

2020/09/14

7f27843862d2さんの感想

昔も今と変わらない、改めて考えさせられる。世間体を意識して結婚した人の方が多いのかもしれない。

2019/01/24

赤山蟻さんの感想

『 結婚したからといって、愛が成し得るというわけではない。逆に、結婚が人が愛することを縛ってしまう。  昔から日本では、社会的責任や周囲への示しとして、結婚に「新しい夫婦」を縛ってきた。 結婚での「おめでとう」は彼らへの言葉では無く、社会への言葉となっている。 社会のために何も自分を犠牲にすることは無い。』 といった内容。 明治時代から、今にも似通うような意見があったことに驚いた。 面白かった。

2018/01/18

d518b978ce2bさんの感想

うわぁ…です。そうですよね。あの時代はまさに、今よりもなお、そうですよね。外野が言うべきは「おめでとう!」じゃないっつーの、ってホントだな、と、結婚の意味を考えました。まあ、未婚者の同意的感想だけでなく、婚姻制度の意味が、どう変遷しているか、まだ同じ処があるか、に思いを巡らせました。

2017/10/10

fc12661717ffさんの感想

明治28年の作品ということで、鏡花の妻、すずとはもう会っている時期だろうか 鏡花は師である紅葉にすずとの関係を厳しく非難され、一時期別れるが紅葉の死後結婚し、その後とても仲睦まじかったと聞く 愛と結婚を分離して語るこの文章、果たして鏡花は結婚後どう思ったのであろう

2017/06/28

小狐さんの感想

結婚は愛の結実や終着点でもなんでもなく、ただ社会のために人が負った義務である。若い二人を思うての言葉なら、祝福の言葉を述べるのではなく、社会のために義務を果たす二人に感謝せよ。 結婚は人生の墓場、という言葉を思い出しました。 愛し合い、将来を誓って一緒になったはずの二人なのに上手く行かない。それに踏み込み、泉先生なりの考えを交えた作品だと感じました。

2017/05/21

bb106e622e7aさんの感想

婚姻=愛 ではない。 なるほどなぁ。 書かれた時代は違えど、今にも通ずる何かがある気がした。

2017/05/01

76fb22cdfb0fさんの感想

ごもつとも!

2017/03/17

036ce3333072さんの感想

重要なことだから二回言いますね。

1 / 0