青空文庫

「永井隆」の作品

永井隆

ながいたかし

生年:1908-02-03没年:1951-05-01

この子を残して

このこをのこして

初出:「この子を殘して」大日本雄辯会講談社、1948(昭和23)年

256
2018/11/01

4b49b85dd235さんの感想

Wikipediaには「自分の子供を残して死んでゆく悔しさと、自分の専門にかかわる病気と戦争で死ぬ悔しさを訴えたもの」とありますが、私には、我が子と亡き妻への限りない愛情と神への祈りを綴った書のように思えます。神への絶対の信頼、揺るぎない信仰こそが人間の生きる道だと、まもなく孤児となる我が子たちへ伝えたかったのではないかと感じました。私はクリスチャンでも仏教徒でもなく特定の信仰もないのですが、漠然と「神」の存在はあると思っています。人としての凜とした生き方、絶望の中でも信仰と信念を失わなければ光を見出だしていけることを教えていただいたような気がします。

長崎の鐘

ながさきのかね

初出:「長崎の鐘」日比谷出版、1949(昭和24)年1月30日

164
2021/07/15

9595db45a592さんの感想

医師としての冷静な分析、被爆者としての感情、そして敬虔な信者として地獄絵図を信仰で前向きに乗り切ろうとする葛藤、全要素が淡々と記録されています。その落ち着いた文体から、事実なんて信じたくない様な惨劇の様子があとありと想像できて、感情が揺さぶられました。 被爆国として、知っておくべき作品だと思います。

ロザリオの鎖

ロザリオのくさり

初出:不明

269
2021/08/14

19双之川喜41さんの感想

 原爆投下後の 惨状を 冷徹な科学者の眼と 深い信仰で 後世に伝える。 世界では 原爆の恐ろしさは 意外に 認識されていないという。 涙腺が 壊れたかと思われるほど 涙が止まらない。

1 / 1