青空文庫

「悪の帝王」の感想

悪の帝王

あくのていおう

07 第7話 大統領死す

07 だいななわ だいとうりょうしす

初出:1897年

書き出し

第一章「ムッシュ、この書類ですが、この眼の前の書類で、私が嘘つきか分かります。ああ、出来れば自分で使いたかった」「つまりそうしないということか」とフィリックス・グライドが訊いた。対面の小柄で陽気なフランス人が、ひきつり笑いした。ジュール・ファルビは決して悪相じゃないし、応対も良く、言葉も上品だが、でもほら、目の肥えたグライドにかかれば、囚人の影がばればれだった。しばらくグライドが逗留する豪華な部屋

1 / 0