青空文庫

「悪の帝王」の感想

悪の帝王

あくのていおう

02 第2話 ウィンザー城

02 だいにわ ウィンザーじょう

初出:1897年

書き出し

第一章カリバッドの藩王が当分、ジョルマイン・ストリートに逗留中だ。あすウィンザー城の定例晩餐会に出席するよう命じられている。その間ホテルを事実上、借り切った。道徳なんて藩王にはない。今までどんな場合も必要なかった。でも金持ちだからインド商会は、ちやほやした。インド商会の目下の関心は、この高名な藩王からの分け前、例えば領土とか、人夫とか、ダイヤモンドだ。だからウィンザー城で会って、話を詰める算段だっ

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