青空文庫

「悪の帝王」の感想

悪の帝王

あくのていおう

01 第1話 皇帝の首

01 だいいちわ こうていのくび

初出:1897年

書き出し

第一章有名探偵の逸話は小説などで頻繁に書かれてきたが、悪名犯罪者のは……ない。大胆な意見とは言え、やはり本当だ。名うての悪党なら早晩見つかると自覚し、それなりの生き方をする。そして結局最後には捕まる。しかしながら、あまた大悪党がいる中で、何かしら尊敬じみた生涯を送ったのも存在するに違いない。そんな人物は小説にとって極めて新鮮だろう。よって、ここにシャーロック・ホームズばりの犯罪者の逸話を書こうと思

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