青空文庫

「緑色の透視」の感想

緑色の透視

みどりいろのとうし

初出:「レスプリ・ヌウボオ 二巻二号」1931(昭和6)年7月

書き出し

一枚のアカシヤの葉の透視五月其処で衣服を捨てる天使ら緑に汚された脚私を追いかける微笑思い出は白鳥の喉となり彼女の前で輝くいま真実はどこへ行った夜露でかたまった鳥らの音楽空の壁に印刷した樹らの絵緑の風が静かに払いおとす歓楽は死のあちら地球のあちらから呼んでいる例えば重くなった太陽が青い空の方へ落ちてゆくのを見る走れ!私の心臓球になって彼女の傍へそしてティカップの中を——かさなり合った愛それは私らを不

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