青空文庫

「太平洋食堂」の感想

太平洋食堂

たいへいようしょくどう

初出:「家庭雑誌 第二巻第一〇号」由分社、1904(明治37)年10月2日

書き出し

私事先月の初から急に思ひ立ち、当地に太平洋食堂と云ふ一つのレストラントを設けんとて、俄かに家屋を新築、器具装飾の買入等非常にいそがしく、目下夜を日についで働いて居ります。尤も自分の本業を捨てゝと云ふ程の勇気もまだありませんが、薬売りに※をかけた様な今日の医者の仕事があまりに単調にして、面白くなきに厭き果て、何とかしてより多き利益を地方人に与へんものと、図らず之を思ひ附いたのです。茲にレストラントと

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