いっかんしょうぎ(げんだいやく)
書き出し
昔、中国の詩人陶淵明は、書物を読むにあたっては甚解を求めないと云った。むずかしく細かな点まで穿鑿した煩わしい解釈が、甚解というものだ。読書人の読書はその大意が解ればそれで良いので、淵明のような読書人が甚解を求めなかったのは当然のことだ。しかし書物を読んで自分勝手に解釈したり、誤解したり、咀嚼もしないで生半可な解釈をしたり、解らないところが有っても強いて読み過ごして、いわゆる丸呑込みをして、それで済…