青空文庫

「キリスト教入門」の感想

キリスト教入門

キリストきょうにゅうもん

初出:序「キリスト教入門」角川新書、角川書店、1952(昭和27)年11月11日

書き出し

序徳川時代における切支丹の活動は別として、明治維新後キリスト教が日本に伝道されてから八十年であるが、この間キリスト教の伝道は、見方によっては相当成功したとも言えるし、あまり成功しなかったとも言える。ただ政府も国民も概してキリスト教に対して冷淡であり、はなはだしきはキリスト教は日本の国体にそむくものであるとして、公然これを排斥した有力学者も少なくなかった。加藤弘之や井上哲次郎らは、その急先鋒であった

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