青空文庫

「モンテーニュ随想録」の感想

モンテーニュ随想録

モンテーニュずいそうろく

02 モンテーニュの知恵

02 モンテーニュのちえ

関根秀雄74

書き出し

※モンテーニュの『随想録』を理解する上に、先ず第一に知っていなければならないことは、彼がどのように相対主義者であったかということであろう。私は次に様々な場合をあげて、彼がいかなる場合にも常に相対主義者であったこと、それが彼の知恵にも通ずるし、またそれが『随想録』の愛すべきパラドクスともなっていることを、示そうと思う。先ず第一に彼が個人主義を説いている場合について考えて見よう。まったくモンテーニュの

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