ラクダイよこちょう
初出:「銀河 3巻2号」新潮社、1948(昭和23)年2月
書き出し
ラクダイ横町という、へんなあだ名の横町が、大学の近くにあった。きっさ店や、カフェーや、マージャンクラブなどがのきなみにならんでいて、少年は、その中のオリオン軒というミルクホールに働いていた。少年の名は、いのきちといった。いのきちは、山で生まれた。湖の上を流れるきりをおっぱいとしてのみ、谷をわたるカッコウの声を、子もり歌にきいて、大きくなった。駅までいくのに、二時間もあるかねばならなかったし、その駅…
8eb05d040692さんの感想
主人公は良い出会いをしたと思う