青空文庫

「芥川君との交際について」の感想

芥川君との交際について

あくたがわくんとのこうさいについて

初出:「芥川龍之介全集 月報第六號」1935(昭和10)年4月

書き出し

芥川君と僕との交際は、死前わづか二三年位であつたが、質的には可なり深いところまで突つ込んだ交際だつた。「君と早く、もつと前から知り合ひになればよかつた。」と、芥川君も度々言つた。僕の方でも、同じやうな感想を抱いて居たので、突然自殺の報告に接した時は、裏切られたやうな怒と寂しさを感じた。芥川君の性格には、一面社交的の素質があつたので、友人が非常に多かつた。しかし本當の打ちとけた親友といふものは、意外

2022/03/01

19双之川喜41さんの感想

 芥川と荻原朔太郎は  わずか数年の 付き合いであった。芥川は 自分と 反対の性格を  荻原に 見出し  菊池寛については  「英雄」 と呼んでいた。 例えば 神経質な ボー ドレエルが 豪放磊落な ユーゴーを  崇敬していた ように 。また 室生犀星については 「あんな男は見たことはない 」と言っていた。自死の 予兆かもしれない  出来事について 朔太郎は 突然 芥川が 鎌倉自邸に 夜 11時 訪れて 不意の車 薄暗い電気 細い指 死後の話 乱れた長髪  青ざめた病身の顔  影のように消えた後ろ姿を 残して立ち去った思い出を しるす。 文人たちを  より深く理解するのに役立つ  貴重な 挿話と思った。

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