青空文庫

「牡丹句録」の感想

牡丹句録

ぼたんくろく

子規病中記

しきびょうちゅうき

書き出し

左の一篇は客月痼疾平かならざりし病苦の中、子規子の手記になりたる日記なり。巻頭に中村不折氏の牡丹園と一輪の牡丹との絵画あり。其牡丹赫奕として紅燃えんとするものあり、子規子の墨痕亦た古雅瀟洒たり。読み到りて当時を追想すれば転た悚然たらずんばあらず、然も今之を誌上に掲載して、昔日の夢を笑ふが如き、蓋し天の幸のみ。碧梧桐附記。五月九日頃来体温不調、昼夜焦熱地獄ニ在リ此日朝把栗鼠骨二子牡丹の鉢をかゝへて来

2024/04/29

19双之川喜41さんの感想

 句録を 何回か 声に出して 読んでみたところ (薄様に 花包みある 牡丹哉)が 気になった。牡丹花の 咲き様を 描き出し 巧みであると 感じた。また (牡丹散りて 芭蕉の像そ 残りける)は さきのみえてきた 子規自身の 余命を 示しているようでもあると 想った。

1 / 0