青空文庫

「「絵画の見かた」あとがき」の感想

「絵画の見かた」あとがき

「かいがのみかた」あとがき

書き出し

矢崎君と私とは同年輩で、約三十年程前に或る所で知り合ったが、そのころ彼は大學の一、二年生であったろうし、私は美術學校の一、二年生の頃であった。青年らしく二人はすぐ大の仲よしになり、約二年位の間兄弟のように親しくしたものである。そのころの彼は專ら哲學とドイツ語の勉強をしていて、後年美術史の大家にならうなどとは、當時私は夢にも考えていなかったのである。其後雙方別々に外國へ遊學をしたり、歸ってからも、東

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