青空文庫

「再びこの人を見よ」の感想

再びこの人を見よ

ふたたびこのひとをみよ

――故梶井基次郎氏

――こかじいもとじろうし

初出:「作品 第二十五號」作品社、1932(昭和7)年5月1日

書き出し

梶井基次郎氏が死んだ。——氏の生の論理もたうとう往きつく処まで往きついた。それはもはや何ものも語らない。在るものは寂寞ばかりだ。まことに死は現実の極点であらう。氏は最後のその死を死んだ。そこからはもはや何にも始まらない。唯現在、何かが始まるとすれば、——それはまさしく私の入り込んでゐる薄暗い、冷やかな、しづかな世界以外の処ではないであらう。……始めにはよく歩いてゐた、驀地に歩いてゐるなと思つてゐる

2020/02/28

58670ebe546aさんの感想

独特な世界観を持っておられる先生だなあ、と思いました。前半は旋律の複雑な詩のように感じるし、菱山修三先生の世界観や梶井基次郎先生の作品をもっと知っていれば、感じ方ももっと深かったと思いました。 実は、青空文庫で坂口安吾の「天才になりそこなった男の話」というのを読んで、菱山先生の著作を見つけたので、ここにたどり着きました。文章書きの豊かな勢いのある時代の一光景だなあと味わい深く読みました。

2018/01/13

499d9d7566bbさんの感想

梶井が意欲的作家だったという指摘はなるほどそうだなと思う。

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