青空文庫

「夢日記」の感想

夢日記

ゆめにっき

書き出し

序私がこれから読者に提示しようとしている年代記は意識的に想像力を働かせた結果ではない。題名が示す通りこの十年間の夢の記録である。折々見た夢を日記から掘り起こして、ほぼ時間的な順序に沿って書き写したものだ。夢から覚めた後できるだけ速やかに筆記したため、必然的に文体が未整理であり用語の洗練を欠いているものの、少なくとも生々しい色彩を得てはいる。それぞれのヴィジョンが私の心の中に強い痕跡を残している間に

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