青空文庫

「怒れる高村軍曹」の感想

怒れる高村軍曹

いかれるたかむらぐんそう

初出:「早稻田文學」東京堂、1921(大正10)年8月号

新井紀一29

書き出し

一消燈喇叭が鳴つて、電燈が消へて了つてからも暫くは、高村軍曹は眼先きをチラ/\する新入兵たちの顔や姿に悩まされてゐた。悩まされてゐた——と云ふのは、この場合適当でないかもしれない。いざ、と云ふ時には自分の身代りにもなつて呉れる者、骨を拾つても呉れる者、その愛すべきものを自分は今、これから二ヶ年と云ふもの手塩にかけて教育しようとするのであるから。一個の軍人として見るにはまだ西も東も知らない新兵である

2020/11/01

19双之川喜41さんの感想

 軍曹は 初年兵の 教育係である。 脱走兵を 出したりして 落ち込んでいる。 加えて 食事の中に 鼠の糞を 紛れ混まされて 怒りは 頂点に達する。 昇進の夢を 絶たれ 哀感が 胸を打つ。

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