おおおかえちぜんのどくりつ
書き出し
一便室(老中が、城内で、親しい者と話をする小部屋)の襖を開けると「急用で御座りますかな」と、口早にいって、越前守は、松平伊豆守信祝(信綱の曾孫)の前へ坐った。「急用と申すほどで無いが——天一坊と申す者の噂を聞いたか?」と、信祝は、唇で微笑しながら、じっと越前守の眼をみた。越前守は、頷くと「何か、所司代より申越して参りましたか」奥坊主が、廊下で「お茶をもって参りました」と、大声を出した。越前守が、手…
b9ef941530ccさんの感想
直木三十五の大岡越前の独立は、御落胤の真偽で後継ぎが変わる。大岡越前の名裁き。