青空文庫

「岩魚」の感想

岩魚

いわな

初出:岩魚「詩苑」1963(昭和38)年

書き出し

岩魚——宋青磁浮紋双魚鉢——五月のあかるい昼さがりあまりに生の時間が重いので私はひとり青磁の鉢を見ている空いろの底に二匹の岩魚が見えたりかくれたりすぎる風に水がゆれると岩魚の背もかすかに紅いろに光るまた水底をよぎる遠い宋時代の雲ながい時間のかげりをひいて愁いの淵に岩魚はねむり時に目を醒ましてはねるといつのまにか蒼天をおよいでいる鮭白い皿の上の鮭の切身午前九時の青い太陽の投影する北国の水の中おいつめ

2016/01/20

fd6d85073f52さんの感想

素敵

2016/01/14

7ba9c5fda53bさんの感想

とても綺麗な文に心を掴まれました

1 / 0