青空文庫

「UV」の感想

UV

ユーブイ

石塚浩之69

書き出し

このごろくり返し見る夢がある。数ミリずつじわじわと体を切り刻まれていく夢だ。1ぼくには生活がない。しなければならないことも、したいこともなにもない。ただ毎日を死んでいるみたいに生きている。生活というのは一種の保護膜のようなものだ。それが身を守るためにこれほど有用なものだったとは、失ってみるまで気づかなかった。保護膜を失い生活圏の外の世界に直接出ることは成層圏の外に出て太陽を肉眼でみる以上に危険なこ

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