ひめられたるそうわ
初出:「苦楽」プラトン社、1926(大正15)年10月
書き出し
竹藪がざわざわ鳴っていた。崖に挟まれた赤土路を弟妹達が歩いている。跣足になっているのも、靴を穿いているのもいた。一同が広々とした畷へ出て、村の入口に架っている小さな橋を渡ろうとすると、突然物陰から、飛白のよれよれの衣物を着た味噌歯の少年が飛出して来て、一番背の高い自分に喰付こうとした。遮二無二に噛り付いてくる少年の前額に掌をかけて、力任せに押除けようと※いているうちに、浅田の夢は破れて、蚊帳を外し…
19双之川喜41さんの感想
本筋の他に 目くらましのような 筋が 仕込んであるけれど これがあまり効き目がなく 今一つ 物足りないような感じを持つ人は 結構いると思われる。